革のこと

世界三大レザーとは?|人気レザーの名称と種類

王者の風格が人気の「世界三大レザー」

私たちの身近にある「革」(レザー)という素材は、現在では世界各地で様々な個性を持つ種類のものが作られています。実に上から下までバリエーションも豊かに、革としての値段も品質も様々なものが存在しています。

革製品を選ぶ際の基準、皆さんが参考にする一番のポイントは何でしょうか?

ネットでも様々な名称の革を目にする中、革の王者として地位に君臨し、変わらずに長く愛されているものが「世界三大レザー」と呼ばれる革です。

今回は、革好きの方々の中で今も絶大な人気を誇る「世界三大レザー」と呼ばれる革の、それぞれの特徴と違いをご紹介。


コードバン(Cord Van)

特徴

成牛革よりも柔らかく、表面が滑らか。丈夫でありながら、シルクのような繊細で美しい光沢を持つのが特徴。

ヨーロッパで食用肉として生産される馬の皮を使用して作られる。馬の尻「ベンズ」と呼ばれる部分の革を植物性タンニンで鞣し、染色を施して作られた革。

馬自体が牛と比べて食用飼育されている頭数が少ないことに加え、使用するベンズ皮の内部にある約2mmの層である「コードバン」は、一等の馬から限られた量しか採ることができないため極めて稀少度が高い最高級品。

緻密で強靭な繊維構造を持ち、キメ細かくしなやか、美しい光沢を持つ。小面積しか採れない革なので、主に財布や靴など小さい革製品に使用されます。


ブライドルレザー (Bridle Leather)

特徴

表面を覆う「ブルーム」による、美しい経年変化。革の中では撥水性と耐久性を持ち合わせ、深みのある輝くような光沢と強靭なしなやかさが特徴。

生後約2年のメス成牛「カウハイド」、または生後3~6ヵ月以内に去勢したオスの成牛革「ステアハイド」が一般的。元々は英国発祥の乗馬文化から生まれた1000年の歴史を持つレザーで、馬具として使用するための厚みと丈夫さを追求して作られたもの。

表面には「ブルーム」と呼ばれる、内部のロウが浸み出した白い粉が吹いている。ブライドルレザーは、植物タンニンで鞣されたベジタブルタンニンレザーに職人が牛脂や蜜蝋を丁寧に刷り込み繊維自体をギュッと引き締めて、耐久性を持たせている。そのため、ロウの効果によって他の種類の革よりもひび割れや水などに強い。

使い続けるうちに「ブルーム」が少しずつ取れ、光沢がより深く美しく増していきます。


イタリアンレザ(Italian Leather)

特徴

素材から湧き出るような美しい発色とツヤ感、丈夫さが特徴。手に馴染みやすく、質感やツヤ感など、素材自体がより自分らしい深みを増していく経年変化が魅力。

一般的に使われるのは、牛革全般。植物タンニンで鞣された革へ時間をかけてオイルを染み込ませていく、代々受け継がれてきた「バケッタ製法」と呼ばれるイタリアの伝統技法で作られる。コードバンやブライドルレザーとの違いは、とりわけ革自体が特別なものではなく、革本来の自然の美しい素材感を生かして作られること。

イタリアンレザーの美しさは、革鞣し産業で有名なトスカーナ州の「ベジタブルタンニン鞣し」と「バケッタ製法」というイタリアの伝統文化が誇る世界的な加工技術によって生み出される。丈夫で使う度に柔らかく手に馴染み、経年変化がより顕著に気軽に楽しめる革です。

▷イタリアンレザーの特徴と魅力

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