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上質で美しいイタリアンレザー
当ショップが扱う革工房「Leather Craftsman」の商品は、トスカーナ州サンタ・クローチェ地区のタンナーから取り寄せる、上質なベジタブルタンニンレザーを使用して作られています。
このページでは、当サイトで扱うイタリアンレザーについてをご紹介していきます。
革が生まれるアルノ川沿いの街
老舗タンナーが軒を連ねる場所
アルノ川流域にある「サンタ・クローチェ・スッラルノ」(Santa Croce sull’Arno)という名前の小さな街は、数多くのタンナーが集まる革の街として世界的に知られています。
このサンタ・クローチェと呼ばれる小さな地区こそが、イタリアが世界に誇る「イタリアンレザー」の生産地となっています。
世界三大レザーのひとつであるイタリアンレザーは、この地域で生み出される「ベジタブルタンニンレザー」のことを指しています。
皮が「革」として生まれる工程
革鞣しとは?
動物の「皮」を加工して作られる製品のことを、私たちは「革」と呼びます。
動物の皮を「革」として利用するためには、まずは皮の腐敗を防ぎ、製品化するための加工を皮全体に施す必要があります。
皮を革へと変えるための加工行程は「革鞣し」(なめし)と呼ばれ、その加工作業を行う製造業者のことをタンナーと呼びます。
一般的な〝革鞣し〟の行程には、
「クロム鞣し」「タンニン鞣し」と呼ばれる二つの技法が用いられています。
(※現在は「混合鞣し」と呼ばれる両者を組み合わせた技法も活用されています)
このようにらどちらの方法で鞣されたかによって、革の名称が変わってきます。
ベジタブル・タンニンレザー
「鞣し剤」と「技法」による革の違い
ベジタブル・タンニンレザーとは、
「タンニン鞣し」によって加工された革のことです。
化学薬品を一切使わず、
植物性から抽出された ❝タンニン樹液❞ を溶かした水溶液に長時間浸し、時間をかけて濃い→薄いと順番に浸透液へ浸透させていく、古くからの伝統的技法にて鞣しの作業が行われます。
一方の「クロム鞣し」は、
鞣し剤に化合物 ❝塩基性硫酸クロム塩❞ を使い、短時間で仕上げる技法です。
タンニン鞣しの行程よりも時間と手間がかからないため、価格帯は比較的安価なものとなっています。
さらに着色が容易なので、革本来の色を生かすタンニン鞣しよりも色合いの自由度が上がります。
クロムで鞣された革の質感は軽く柔らかく、使い込んでも風合いにそれほどの変化は起こりません。
また、ベジタブルタンニンレザーに比べてキズが付きにくいという特徴があります。
育てる悦びを感じさせてくれる革
ベジタブルタンニンレザーの特徴
- 伸縮性が高く、型崩れがしにくい
- 表・裏・断面ともに硬く、丈夫である
- キズは比較的つきやすいが、使い込む程に味が増して手に馴染む
- 紀元前30世紀頃に始まった伝統技法で、1ヶ月以上かけて鞣される
触れることでより手に馴染む
使い込む程に革の質感が柔らかく変化して手に馴染み、人の手の作用によって、ツヤが風合いが増していくのが大きな特徴です。
使い初めの際に「少し革が硬いかな?」と感じた時は、表面に保護クリームを塗りこんであげることで、革がより馴染みやすくなり、キズや汚れの防止にもなります。
革用の防水スプレーと併用することで、水ジミからも革を守ることができます。
世界に誇るイタリアンレザーの水準
アルノ河の豊かな恩恵を受けるレザー
革は、同じ工程で行われた鞣したものであっても、作業を行う国や地域によって、実は色合いや風合いなどに独自の違いが生まれてきます。
イタリアの革鞣し産業が世界的に有名なのは、
トスカーナ州の豊かな土壌や水質から生まれる恩恵と、代々受け継がれてきたイタリアの伝統技術が上手に混ざり合ってのことです。
トスカーナ州で生まれる革が、
世界でも類を見ない美しさと品質を持ち合わせているのは、こういった理由からです。
また、トスカーナ州の鞣し革は、
「トスカーナ産植物タンニン鞣し革協会」に加盟する22の伝統を受け継ぐ革鞣し工房によって生産されています。
トスカーナ産植物タンニン鞣し革協会は、
革に対して、国際基準よりもさらに厳しい品質基準を設けていることでも知られてます。
その厳しい規格を満たした高品質のものだけが、正式に「イタリアンレザー 」と呼ばれる革となります。
2.化学薬品は使わず、植物タンニンのみで革鞣しが行われている
3.主要な作業工程が、トスカーナ州で行われたものである
トスカーナ州で生まれる正真正銘のイタリアンレザーは、
このような厳しい基準をクリアして生まれるからこそ、世界的にも高く評価される別格の美しさを持っています。
ベジタブル・タンニンレザーは、クロムで鞣された革よりも、さらく多くの時間と作業工程を踏みながら加工されます。
そのため、価格的にも、クロム鞣しの革とは、まさに一線を画した存在となります。
イタリアで生産されるベジタブル・タンニンレザーは、日本とは異なる種類の染料なども使って鞣されているため、日本では見られない、イタリアならではの美しい色合いと風合いを見ることができます。
花の都フィレンツェを有するトスカーナの大地の恩恵と、イタリアの伝統文化が生み出すタンニンレザーの高い品質と美しさは、イタリアから届く革製品を手にするひとつの大きな喜びにもなっています。
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