革のこと

世界三大レザーってどんな革?|人気の3大銘革ブランドの違いと特徴

2021-09-15   2021-11-25

王者の風格が人気

「世界三大レザー」


革製品を選ぶ際、皆さんが基準とするポイントはどこにありますか?

私たちの身近にある「革」(レザー)という素材は、現在では世界各地で様々な個性を持つ種類のものが作られています。

実に上から下までバリエーションも豊かに、値段も品質も様々なものが存在しています。

インターネットが普及し、様々な名称の革を目にする昨今ですが、そんな中でも長年に渡りレザーの王者の地位に君臨する「世界三大レザー」と呼ばれる革があります。

今回は、革好きの方々の中で今も絶大な人気を誇る〝世界三大レザー〟と称される3種類の革、「コードバン」「ブライドルレザー」「イタリアンレザー」のそれぞれの特徴と違いと魅力を簡単にご紹介していきます。

この記事はこんな方におすすめ
  • 一生モノの革製品が欲しい!
  • 世界三大レザーの特徴を知りたい!
  • 世界三大レザーの価格帯って?
サクっと読めるよ!

魅力ある世界三大レザーの特徴と違いを知って、長く大切に使える長く使える一生モノの革製品を選んでみて下さいね。


コードバン(Cord Van)

特徴

成牛革よりも柔らかく、表面が滑らか。丈夫でありながら、シルクのような繊細で美しい光沢を持つのが特徴。

ヨーロッパで食用肉として生産される馬の皮を使用して作られる。馬の尻「ベンズ」と呼ばれる部分の革を植物性タンニンで鞣し、染色を施して作られた革。

馬自体が牛と比べて食用飼育されている頭数が少ないことに加え、使用するベンズ皮の内部にある約2mmの層である「コードバン」は、一等の馬から限られた量しか採ることができないため極めて稀少度が高い最高級品。

緻密で強靭な繊維構造を持ち、キメ細かくしなやか、美しい光沢を持つ。小面積しか採れない革なので、主に財布や靴など小さい革製品に使用されます。

手に入れた際は、まさに「一生もの」の名に相応しく長く大切に愛せる革製品。

価格帯

世界三大レザーの中で一番高価な革で、常に品薄が続くほどの希少価値あり。


ブライドルレザー(Bridle Leather)

特徴

表面を覆う「ブルーム」による、美しい経年変化。革の中では撥水性と耐久性を持ち合わせ、深みのある輝くような光沢と強靭なしなやかさが特徴。

生後約2年のメス成牛「カウハイド」、または生後3~6ヵ月以内に去勢したオスの成牛革「ステアハイド」が一般的。元々は英国発祥の乗馬文化から生まれた1000年の歴史を持つレザーで、馬具として使用するための厚みと丈夫さを追求して作られたもの。

表面には「ブルーム」と呼ばれる、内部のロウが浸み出した白い粉が吹いている。ブライドルレザーは、植物タンニンで鞣されたベジタブルタンニンレザーに職人が牛脂や蜜蝋を丁寧に刷り込み繊維自体をギュッと引き締めて、耐久性を持たせている。そのため、ロウの効果によって他の種類の革よりもひび割れや水などに強い。

使い続けるうちに「ブルーム」が少しずつ取れ、光沢がより深く美しく増していきます。

ブルームが少しずつ取れていく過程が、他の革よりも目に見えて分かるので、少し特別な経年変化を楽しんでいける革製品です。

価格帯

世界三大レザーの中でニ番目に高価な革。イタリアンレザーなどと組み合わせることで価格を押さえたモノもあり。


イタリアンレザー(Italian Leather)

特徴

素材から湧き出るような美しい発色とツヤ感、丈夫さが特徴。手に馴染みやすく、質感やツヤ感など、素材自体がより自分らしい深みを増していく経年変化が魅力。

一般的に使われるのは、牛革全般。植物タンニンで鞣された革へ、長い時間をかけて芯までオイルを染み込ませていく、「バケッタ製法」と呼ばれるイタリアの伝統技法で作られます。

コードバンやブライドルレザーとの違いは、とりわけ革自体が特別なものではなく、革本来の自然の美しい素材感を生かして作られること。

革鞣し産業で有名なトスカーナ州の「ベジタブルタンニン鞣し」と「バケッタ製法」の伝統技術の合わせ技と、熟練した職人技がなければ作ることのできないレザーです。

伝統技術を受け継ぐ職人さんたちの手で、長い時間と工程を踏んで作られる革は、まさに人の手によって育てられる革。

耐久性があり、使う度に柔らかく手に馴染んでいくので、少しくらいの傷にも気を使うことなく、経年変化を気軽に楽しむことができます。

価格帯

世界三大レザーの中では、手に入れやすい価格帯。バッグから小物までオールマイティに使える革なので、ブランドや商品によって価格に大きな差があるため、自分に合った価格やデザインのモノがそれなりに選びやすい。

レザーブランドの豆知識!
全てベジタブルタンニンレザー
  • ブッテーロ
  • ミネルヴァボックス
  • ヴェネチアンレザーなど

タンナーによって自社で生産する革の製品名が異なるだけで、実は全てが同じく植物タンニンで鞣されたイタリアンレザーのこと。

本物のイタリアンレザーの特徴とは?

まとめ


世界三大レザー「コードバン」「ブライドルレザー」「イタリアンレザー」の3種類の特徴とそれぞれの違い、何となくイメージできたでしょうか?

ただ、革製品を選ぶ際に大切なのは、高い安いの値段や希少価値ではありません。

あくまでも、ブランド価値などに付随する付加価値に惑わされることなく「本当に心が欲しいと感じる気持ち」を大切に選んで欲しいと思います。

革製品との出会いの瞬間は、そんな感覚を身体の奥から感じるようなものではありませんでしたか?

世界三大レザーのどれを購入するか決められずに迷われている方は、雰囲気で選ぶのも良いと思います。

コードバンやブライドルレザーは、どちらかというとスッキリと上品でエレガントな風格。

イタリアンレザーはどこか温かみがあり、無骨で力強い美しさを持ち合わせています。

革製品を選ぶ際には、どうぞ参考にしてみて下さいね。

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