熟練マエストロの仕事丨革職人工房の鞄づくり
2021-08-20 2023-09-14
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先日、ナタリーナさんが制作したショルダーバッグが作業台にありました。
見た瞬間に「欲しい!」と心から思ってしまうほど素敵なバッグでしたが、まだまだ改良が必要な試作段階とのこと。
バッグの内側に裏地をしっかりと付けて強度を増し、もっとしっかりとしたフォルムへの改良が必要だそうです。理由は今が良くても使い続けるうち、革が伸びて形崩れが起きてしまい、美しい形で長く使い続けられなくなるから。
マチ部分に少し立体感を付けているので強度が必要になるそうですが、これはモデルによって異なるので作ってみて初めて分かることもあるんだそう。
ベジタブルタンニンレザーは馴染みやすいので、経年変化をすぐに楽しんでいけるのが大きな特徴。ただ作り方によってはそれが今回のようにマイナスに作用してしまうので、見ただけでそれをすぐに判断できるのはやはり熟練職人さんの長い経験があればこそ。
革工房「Leather Craftsman」のお二人が作る革鞄の品質がいつも素晴らしいのは、作り手の革に対するリスペクトと真摯な姿勢があるからこそ生まるのだと改めて感じた日でした。
レザーバッグはどんなに美しく素敵に作れるかではなく、どうやって美しさを持続して長く大切に使ってもらえるかが大切なのだと心から思いました。